2020年5月18日月曜日

口呼吸の影響




こんにちは!
今回は「口呼吸の影響」についてお話しして行きたいと思います。

皆さんは呼吸の仕方を気にしたことがありますか?
呼吸の仕方には口呼吸と鼻呼吸がありますが、口呼吸をしていると風邪をひきやすいという話を耳にしたことがあるのではないでしょうか??

鼻呼吸だと鼻毛や粘膜がウイルスをブロックしてくれますが、お口にはフィルター機能がありません。
そのため、口呼吸ではウイルスがそのまま体内に取り込まれてしまうため風邪を引きやすくなってしまうのです。

それだけではありません🙅‍♀️

呼吸は歯や歯並びにもとっても大切です。
そこで、口呼吸がどのような弊害を引き起こすのかについて説明していきます。

★虫歯や歯周病になりやすく、口臭・着色の原因になる
→お口の中は常に唾液が出て潤っているのが正常な状態です。唾液には抗菌作用・殺菌作用があり、唾液が食べ物や飲み物に混ざってお口の中に入ってくる細菌を退治したり、体に悪影響を及ぼす菌の増殖を防いだりしてくれます。常に少しずつ分泌されて喉へと流れていくことで、汚れを洗い流しお口の中を清潔に保つ力もあります。唾液がこの様な働きをできるのは、濡れた状態だからこそです。
乾いてしまっては本来の役割を果たせません。
口呼吸だと唾液が乾燥して役割を果たせず、雑菌が繁殖し汚れがお口には留まるため、口臭がキツくなったり、歯の着色を起こしてしまいます。
また、口呼吸をする事で虫歯菌・歯周病菌も殺菌されず、お口の中でどんどん増えてしまうことで虫歯や、歯周病のリスクを高めてしまうのです。

★歯並びが悪くなり顔つきも変わる。
→舌は「スポット」と呼ばれる口内の天井部分、上顎の歯列内に収まっているのが正常な状態です。



そしてそこから舌の圧力と唇の力、頬の粘膜からの圧力がバランスを取り、歯並びを正常な位置へと導きます。
ところが、口呼吸が癖になると、舌が下がり上顎から離れて力のバランスが崩れ、頬粘膜の圧力が優位になります。
頬からの力により歯列が内側に押され狭くなり、その結果、歯並びが乱れるのです。
また、常に口を開けているので、下顎が下へ下へと成長しいき、出っ歯や乱ぐい歯、開咬と言った不正咬合が生じるほか、顔つきも変わってしまうのです。
そこで、一卵性双生児の口呼吸と鼻呼吸で発育したのを比較したものです。




このように、口呼吸をしている事で全身にもお口の健康にも悪影響を与えてしまいます。

自分が鼻呼吸をできているのかわからない方!
こちらの項目当てはまっていませんか?
①唇が乾燥しやすい
②上下の唇の厚さに差があり、下唇の方が厚い
③上唇が富士山型
④意識しないでいると口が開いている
⑤唇を閉じようとすると顎のところに力が入り梅干しができる
⑥口がへの字口
⑦鼻の穴を意識して動かす事ができない
⑧よくいびきをかく
⑨鼻炎持ち
↑の項目に当てはまる方は要注意です!!

口呼吸をしている方は花粉症だったり鼻炎を持っていたり口周囲筋が弱かったりと様々な原因があり、原因によった改善方法は違います。
鼻詰まりで口呼吸になってしまっている方はまずはそこを改善する事が必要です。
鼻での呼吸が困難なくできる方は普段から鼻呼吸を意識せて見て下さい。
テープで上下の唇を止めたり、機械的に上下の唇を閉じ、筋肉を鍛えていく方法も効果的です。

鼻呼吸を意識して自分にあった方法を試してみて下さい!



医療法人安賀歯科クリニック
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