2012年12月4日火曜日

妊娠中の女性の歯が弱くなるのはなぜ?

こんにちは、今週の担当は野崎です(^^) 最近当院に通っていただいている女性の方々からご懐妊されたというおめでたい知らせを聞くことがチラホラ♪ というわけで、妊娠中の方のからのよくある質問『妊娠中の女性の歯が弱くなるのはなぜ?』にお答えします。 ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、妊娠中はお口のトラブルが起こりやすいのです。 通常妊娠していない女性が一日に必要とするカルシウム摂取量は600ミリグラムですが、妊婦の場合は900ミリグラムに一気に上昇します。そのため、妊婦はカルシウム不足で歯が弱くなりやすいと思われがちです。 確かに妊婦は歯のトラブルを起こしやすいものですが、主な原因はカルシウム不足ではなく、女性ホルモンの過剰な分泌にあると考えられています。 女性ホルモンには、ある特定の種類の歯周病菌を増やす性質があります。そのため妊娠して女性ホルモンの分泌が過剰になると、歯肉が炎症を起こし歯磨きがしづらくなり、その結果として歯の健康が損なわれやすいのです。 また同時に妊娠中は唾液の分泌が減ったり免疫力(病気から体を守る力)が衰えたりしやくすなるため、歯周病や虫歯を招く危険がより高くなります。 とはいえ、カルシウム不足が進むと歯や骨が弱くなるのも事実。 妊娠中は丁寧な歯磨きと並行してカルシウムの補給もこころがけると良いでしょう☆ 上記のことから妊娠中の女性は虫歯や歯周病に罹りやすいため、健康な方でもトラブルを起こしやすい親知らずの抜歯は、妊娠前をおすすめしています。 もし、妊娠中に親知らずの周りの歯肉や歯が痛くなった場合、麻酔をすることや内服薬を服用することが難しいので痛いのをずっと我慢しないといけません(ーー;) 当院には女性の歯科医師が在籍しておりますので、デリケートなお話や院長に話しにくいことでも気軽にご相談頂けると思います(^-^)/ もちろんスタッフにもお声かけください♪